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どうでもいいブログ-会計研修室の放課後

生死を超えるⅡ

マラソンに出ることになった。
明らかに運動不足であり、このままではリタイア必至である。
リタイアしたくないのでトレーニングする。

深夜に走る。
途中、中条大橋の歩道を走る。

左側に手摺があるが、手摺はあまり高くない。
下は富士川で、橋から川まで高さが数十メートルある。
暗くてよく見えない。
何かの拍子でバランスを崩して、手摺から落ちたら助からないだろう。
手摺のすぐ横を走るのは怖い。自然に歩道中央に寄ってしまう。

漫画カイジ
カイジらは老いた王たちの見世物のため、地上74mの鉄骨を渡らされる。
2015051301.jpg
老いた王たちは、セーフティーの位置にいる愉悦を感じながら、若者の死を楽しむ。

橋の歩道など、カイジらにくらべれば明らかにセーフティである。
しかし怖かった。現実に感じる死の恐怖は恐ろしい。

しかし、こんなことで怖がるようではだめだ。
とてもカイジには勝てない。
「だめだ、やっぱり俺は凡夫だ。生死を超える事などできていない。」
このまま歩道の真ん中を走って橋を渡り切っても、自己嫌悪に陥るだけである。

意を決して左に寄る。
しかし、怖いからだんだん右に寄ってしまう。
「ランニングしていてすべって落ちて死んだ。」というマヌケな死に方が嫌だったというのもあるだろう。

「このままではだめだ。なんとかしたい。」
理由はともかく、最低でも左側を走った事実を作りたかった。

ふと閃いた。
「右側は手摺なし」と想像することにした。
そうすると右側は大変危険である。
自然に、手摺左側に寄って走ることができた。
左側に対する恐怖はほとんどなくなった。
人間は相対的に安全なほうに逃げ込むのだ。

大きな恐怖によって小さい恐怖を克服する。
これは目指している意識とは違うのだが、とりあえず左側を走り切った事実に満足した。

「想像力は知識よりも大切である」アインシュタイン

あることをやらなければならない時があったとする。
しかし、その勇気がなくて何も行動できなかったとする。
その場合、何もしなければもっと危険な状態になる事を想像してみると、自然に行動できるようになるのではないだろうか。

生死を超える

幕末に河井継之助という人物がいた 詳細は⇒こちら

「人間というものは、棺桶の中へ入れられて、上から蓋をされ、釘を打たれ、土の中に埋められて、それからの心でなければ何の役にも立たぬ。」河井継之助

「よーし、俺もだ。俺も生死を超えて生きる。」
”また”一度死んでみようと思った。

温泉へ行く。
サウナに入る。

設定シーンはこうだ。
時は21世紀中盤。
資本家が台頭。
彼らは国家権力に代わり、横暴の限りを尽くした。
抵抗した俺は『乾燥の刑』を受けた。
死んで干からびるまでサウナからでれない刑である。
見せしめのため一か月ほっとかれ、干からびた体をネットで公開されることになった。
妄想は得意である。

熱い。
苦しい。
助けてほしい。

だが、思い直した。
「このまま威風堂々死んでみせる。」
どう死のうが自由であるが、残りのわずかな時間、己の信念のみに従い生き、威風堂々死ぬ。
そう、土壇場で生死を捨てることができたのだ。

生死を捨てると楽になった。
心の中で「フフフ」と笑った。
繰り返すが、妄想は得意である。

しばらく我慢したが、あまりにも熱いので外に出る。
実際は外に出れるのだがから、当然出る。
「フー」

今度は間髪入れずに水責めの刑を受けることにした。

水風呂に入り、頭まで潜る。首をだせば刎ねられる。
どっちみち殺される。
息ができない。
苦しい。

先ほど同様こう思った。
「このまま威風堂々と死んでみせる。」
その時は、やはり生死を超越することができた。
もっと前からそのように生きればよかったと思い、心残りではあったが、最後に生死を超越できた事は悪くないと思った。

しかし、本当に苦しくなったので顔を出す。
実際には呼吸ができるのだから当然顔を出す。
「プハー」

冷たいので温泉につかる。
とても幸せな気分に浸る。
地獄から天国である。

「これからは生死を超越して生きていこう。」
「時に朝六時まで仕事しようが、どうってことはない。」
「そんなのは苦労に入らない。」

と、その時は思うのである。
もちろん、一瞬だけ思うのは簡単である。
誰にでもできる。
これを継続できるかどうかが、偉人と凡人の違いなのだろう。

さて、今度マラソンに出ることになった。
ランニングシューズを買うことにした。
どれを買うか、結構悩んだ。
「まて、どうせ続かない。安いのでいいや。」
「まてまて、これからの決意を示すため、高いやつを買うか。」
生死を超越した男が、こんな事で悩むわけがない。

かつて吉田松陰は、久坂玄瑞の
「弘安の役の時の如く外国の使者を斬るべし。そうすれば、必ず米国は来襲する。来襲すれば、綱紀の緩んだ武士達も覚醒し、期せずして国防も厳重になるであろう。」
という手紙に対し、軽いと叱責した。
「あなたの議論は浮ついており、思慮も浅い。至誠より発する言葉ではない。私はこの種の文章を憎みこの種の人間を憎む。」

久坂玄瑞は禁門の変で炎の中25歳で自刃し、吉田松陰は29歳で幕府に首を刎ねられた。
自分は彼らに比べれば、明らかにおっさんである。
生死を超越した彼らに対し、いい歳したおっさんが恥ずかしい限りである。

パソコンのレベルアップ

動画などのデータは時代と共にどんどん重くなる。
それに合わせてパソコンのスペックが上がる。
逆かもしれないが。

パソコン機器で最新のものを求めると、毎回高いお金を払うことになる。
特に最新のゲームをする人は結構なお金を払っているだろう。

パソコン機器は1~2世代古いものを使うことにしている。
ゲームとかはしない限り、古いパソコンも最新のものも速度はほとんど変わらない。
なら安上がりで機械が揃えられるほうがよいだろう。

さて今回、2F事務用のうちの1台をもう少しサクサクうごかしたいので、CPUをアップグレードすることにした。

CPUの性能と値段はピンキリである。Core i7 4960X Extreme Edition BOXとかになると、箱の左下の絵からして縁のない世界である。¥104,391だそうだ。
2015033103.jpg

気になったので、価格.COMで一番高いCPUを検索してみたら、Xeon E5-4650 BOX とやらが460,000円くらいだった。最大メモリーサイズが384G。これは一体何に使うのだろうか?

それはさておき、2F事務用パソコンにいままで使っていたCPU
2015033101.jpg
Intel Celeron E3300 2009年発売 
新品でも10,000円くらい。廉価モデルだが普通に使う分にはこれで十分である。

これでも十分動くのだが、もう少しサクサクさせたいので、中古CPUを買う。

2015033102.png
Intel Core2Quad Q6600
中古で3,000円程度
2007年の新品当時なら40,000円くらいしたのだが、いまはこんな金額で買える。
発売日は古いのだが、性能はこっちのほうが2倍ほど上である。

ちなみに一昔前に主流だったPentium 4 2.8Gのパワーを100とすると、E3300は250、Core2Quad Q6600 が500くらいである。
ヘビーユーザーだったら、「こんな古いCPUにグレードダウンしてどうするんだ?」
となるのだが、E3300から比べば大きなアップグレードである。

幸せは比較で決まる。
起業当時、「事業がなかなかうまくいきません」と相談した人に言われたことがある。
「それならこれから上がるだけじゃないですか。」

少しずつ、少しずついまよりもレベルアップしていきたい。

東條さんのIponeをぶっ壊したい。

iponeが勝手に起動する。

Siriが勝手に起動し、
なぜか毎回大原さんに勝手に電話をかける。
理由は解らない。

おそらくホームボタンが壊れているのだろう。
自分で修理することにした。

こういうことは慣れている。
パソコンは百台以上治した。
デジカメも自分で治した。
携帯もどうってことないだろう。
(なお、現在はパソコン修理業務を承っておりません。)

2015030501.jpg

部品を数百円で購入し、交換する。
元に戻す。

結果、まったく動かなくなった。
画面が真っ黒のままになった。
これは終了したと思われる。

さて、本日は簿記検定の合格発表である。
東条さんがいらっしゃった。

東条さんは、試験終了後からそわそわし、試験後、特に用もないのに山梨簿記学院にいらっしゃって、落ち着かない様子だった。

本日めでたく合格し、2級合格の喜びを運びにいらっしゃった。
2015030502.jpg

ただ、土曜に買ったiponeが、はやくもバリバリに割れてしまい、合格の喜びも減少との事。
2015030503.jpg

「俺治しましょうか?」
「治せるのですか?助かります。」
「この前一台ぶっ壊したから次は大丈夫ですよ。」
「リスクでかくないですか?分解したら補償きかないんですよね?」

何事も挑戦しないと始まらない。
挑戦し続ければ、いつか修理のプロになれる。
パソコンで実証済みである。
次は前回よりも自信がある。

不合格も、合格へといたるプロセスなのだ。

女性が山梨で活躍する方法

パートやアルバイトでは生活はギリギリです。
誰かに頼らない場合は、ギリギリの生活すら厳しいでしょう。
肉体労働は体力的にも厳しい場合が多いと思います。

そうなると、知識型労働で、パートなどではない事務職、または専門職を目指すという選択肢になると思います。しかし、一体どんな選択肢があるのか解らないという方も多いと思います。

簿記の勉強は良い選択肢です。どの企業でも簿記の知識は使えます。
資格をとれば安泰などと言う事は全くありませんが、選択肢とチャンスは拡がります。

今回は、簿記以外の選択肢の一つとして、「社会保険労務士」を提案します。資格取得までいかなくても、こういった仕事もあるんだという、キャリアアップを目指される方のヒントになれば幸いです。

社会保険労務士は、労働・社会保険に関する法律、人事・労務管理の専門家として、企業経営の3要素(ヒト・モノ・カネ)のうち、ヒトの採用から退職までの労働・社会保険に関する諸問題、さらに年金の相談に応じる、ヒトに関するエキスパートです。(全国社会保険労務士連合会HPより)

複数名の社労士の方がおっしゃってましたが、この試験はそれほど難しいものではなく、お仕事をされながらでも本気で勉強すれば1~2回の受験で十分取得可能だそうです。しかし資格取得後、社会保険労務士として事務所を独立経営するのは決して簡単ではないそうです。
ただ、女性が社会保険労務士を取得すると、転職に相当有利だったり、比較的高い給料で会計事務所や法律事務所などに就職できたりします。

今回は母親として、山梨で働く女性として、社会保険労務士として、またキャリアコンサルタントとして活躍されていらっっしゃる、守屋更織先生にお願いして、セミナーを開催していただくことになりました。社会保険労務士の業務内容に限らず、山梨で働く女性のキャリアアップの一つのヒントになれば幸いです。

①働く女性のキャリアデザイン
日程:3/1(日) 13:00~14:00 +質疑応答
講師:守屋更織(社会保険労務士)
参加費: 1,000円 
(男性も参加できます。お子様と一緒の参加もできます。託児所はございません。)


内容
女性だってキャリアアップできる!
女だから… 年齢的に… 子供がいるから…
男性に比べ、結婚・出産・育児・介護など、生きていく中で変化が激しい女性はキャリア形成が困難と言えます。どのような状況におかれても自身の目標を見つけ、「なりたい自分」で生きていくための知恵と知識を一緒に考えましょう。
①現状と女性のキャリア形成について
②実際の自分を理解する
③目標を見つける
④目標に向かって


守屋先生は、母親として、山梨で働く女性として、社会保険労務士として活躍されています。
これからどうやってキャリアアップしたらいいのだろうかとお悩みの方、山梨県内で働く女性に対し、こんな道もあるというヒントになったりすれば良いと思っております。なお、守屋先生には試験終了後の懇親会にも参加していただくことになりました。

②会社で役立つ社会保険の知識
3/8(日) 13:00~14:00+質疑応答
講師:守屋更織(社会保険労務士) 
参加費: 1,000円

内容
社会保険はお得な保険!
社会保険も“保険”です。車の保険等と同じく万が一に備えて働く人が入る保険ですが、民間の保険とはちょっと違う。社会保障制度という制度でできています。
人生80年と言われている現在、職業人生は45年以上と長いものです。
この長い期間加入する保険であり、加入者だけでなくその家族にも影響する保険です。
自身がお給料から引かれている保険料、どんな万が一に備えて加入しているのか一緒に確認しませんか?
①社会保険の種類
②社会保険の内容
③様々な給付について

守屋更織 プロフィール
moriya.png
平成20年社会保険労務士の資格を取得。平成22年3月に守屋社会保険労務士事務所を開業。企業の労務管理、労働相談を行う他、働くときの知識、社会保険についての講義やキャリアコンサルタントとしても活躍中。

3/1(日)懇親会のおしらせ

懇親会のおしらせ
山梨簿記学院グループ?に現在参加されていらっしゃる方・過去参加してくださった方・これから参加される方、どなたでも参加できます。

3/1(日)
場所 レストラン多賀さん
時間 19:00~
日時:3/1 19時~
場所:レストラン多賀(甲府市武田1-3-29)
料金:2,500円 ※食事代のみ(飲み物持ち込み可)
TEL:055-252-0977(レストラン多賀さん 山梨簿記学院懇親会)

山梨簿記学院
英会話WIN-LEPT
山梨FP宅建学院
合同企画

受付は山梨簿記学院で受け付けます。

甲府駅から武田神社に向かい歩道橋のある交差点を左に曲がったところにビーフシチューで有名な「レストラン多賀」さんがあります。
店内はパステル調の落ち着いた雰囲気です。3日間かけてじっくり煮込んだビーフシチューは口に入れるととろけてしまいます。カレーライスや生姜焼き定食も美味しいです。東京の有名ホテルのシェフだったマスターの本格的メニューを楽しんでみては。

2次会はボーリングと言う事になりました。
ちなみに、私アベレージ70点です。
美しいフォームから連続で繰り出されるガーターが魅力と思っております。
お時間、興味がありましたら2次会もご参加ください。

強制勉強会

1級の講義で、「どうやったら毎日集中して勉強できるようになるのか?」
というご意見を頂きました。
いろいろありますが、こういう結論になりました。

まず、山梨簿記学院昭和校に自習室兼簡単なカフェを作ります。
ご利用料金は有料です。
山梨簿記学院は、会社も受講者様も自らの足で強く立つ事を重視しており、補助金などは一切受け取っておりません。
経費はご利用者様に負担いだだかないと運営できませんので、最低限の使用料をいただきます。

事前にいらっしゃる日を設定しただきます。3月までは新規キャンペーンと言う事で、1時間90円を予定しています。駐車場付でこれ以下の金額は無理です。また管理者付だとこの金額は無理ですが、完全セルフサービスならこれでもギリギリやっていけると思われます。それ以降も、駐車場の追加確保が必要でないならこの金額でいきたいと思っております。

無料オプションがあります。選択できます。
①「今日はこないの?電話催促サービス。」
②「サボりすぎたら家族や上司などに報告しますサービス。」
③「目標達成したらなにか割引券などプレゼントサービス。」
④「みなで一律同じ金額の供託金を預け、八割以上参加しなければ、企画参加者でかつ目標達成者の飲み会に消えるサービス。(この企画に参加してない人の飲み会に使う事はありません。)」

お金のかからないサービスならいろいろ設定できますので、参加希望の方でご意見がございましたら、ぜひおっしゃって下さい。

資格試験以外のご利用も可能ですが、電卓は最初から使用可と明示します。
現在希望の方は少人数ですが、もし希望があれば本格的に運営します。ご相談ください。


⇒現在運営しております。ご相談ください。02/12

富裕層と格差社会

資本主義が行きすぎている。
一部の富裕層だけに極端な富が分配される形になりつつある。
富裕層が一番多いのはアメリカであり、次が日本である。

日本人の場合、株や債券を回し富を得た富裕層が自国を離れ、シンガポールに移動する場合が多い。シンガポールは外国人富裕層を呼び込むため、安い税率を設定しているからだ。

株や債券での運用益は、元々そこで働く社員や取引先によって生み出された冨である。
投資家の大半は社会でなんの生産もしていない。極端な言い方をすれば、パソコンの前にへばりつき、お金の力で社会から富を奪っているだけといってもいい。

彼らはそこから生み出された利益を税金として社会に戻したくない。
建前の理由はこうだ。
「税が無駄に使われている。」
「働かないものに税が使われるのが許せない。」
「だから税の安い海外に移住する。」
大半の富裕層は、社会全体のことなど考えず、奪った富を独占したいだけである。その自らの行動を擁護する理屈に税の無駄遣いを使ったにすぎない。もっとも、元々彼らが生み出した冨ではない。

社会全体を考える一部の富裕層は、自らへの増税に賛成している。こういった人達は何らかの形で社会の生産に貢献している場合が多い。だが彼らも税金の無駄遣いはなくすよう要求している。

さて、海外移住した前述の“彼ら”はどうするのか。彼らは海外から投資をし、その会社に関係した人たちが稼いだ富を資本の力で奪う。正確に言うと、その会社に関係した低賃金労働者から富を奪う。

彼らは海外で高級住宅に住み、高級車を乗り回し、傲慢にわが者顔でその土地を闊歩する。
地元の住民は彼らに対し強い不満を持っている。しかしシンガポールは世襲型独裁政権であり、一般国民の力では現状どうにもならないだろう。

元々株式会社は広く散在する資本を集め、経営者がそれを運用し、経済を活性化する手段であった。もし広く一般労働者が株を持ち、資本の恩恵にあずかるなら、それはそれでいいだろう。
しかし、現状では富は一部の富裕層のみに集中し、その貧富の格差は解消できないまでに広がるような勢いをもっている。現在、一国では彼ら富裕層をコントロールできなくなりつつある。

このような社会が行き着くところで最後に起きるのは、21世紀の奴隷たちによる、富裕層や独裁者を狙ったテロではないだろうか。

21世紀は分配の世紀と言われている。
この格差社会を解消するのは、自分たちの世代の仕事である。
決定的な格差がつき、本当にどうにもならなくなる前にやらなければならないだろう。
真面目に働く人間が苦しむような格差社会を構築してはならない。

みい太、家出する。

年末、家族から連絡が入る。
「みいたんが3日間帰ってこない。」
不安が頭をよぎった。

すぐに家に戻る。
周辺を探す。
見つからない。

道路を中心に探す。
いない。

交通事故でなければ救いはある。
死んでなければどこかに飼われているかもしれない。

かわいいから誘拐されたかもしれない。
それならまだ良い。
今頃どこかの家でおいしいものを食べている。

もしかしたら事故にあい、加害者が病院に連れて行ったかもしれない。
おそらくみい太が飛び出したはずだ。
それならば許す。
というかみい太が悪い。
みい太はそこで養生している。

「どこの家の猫ちゃんだろうね?」
みい太は優しい家庭に守られている。
だが、そこの家の子供がみい太を「飼いたい」と言い出したらどうなる。
いまならいいが、三年飼われた後ならどうなる?
妄想の上に妄想が膨らむ。

とりあえず、山梨県の迷い猫サイトに連絡する。⇒ココ
同じ悩みを抱えた方がたくさんいらっしゃる。

もっとも、リスクは覚悟の上で外に出している。
いまさら家猫にはできない。家で安全に長く生きるより、危険だが自由に動き回らしてやろうと判断した。

安心材料もあった。こんなこともあろうかと、みい太にはマイクロチップが埋め込まれている。保健所に連れていかれたら保健所から電話連絡が来るようになっている。その点で殺処分はないから安心できる。

もし仮にマイクロチップがなかったらどうなるだろうか。
「似たような猫を保護しています」と保健所から連絡がある。そして保険所に行く。

みい太だったら、感動の再開をする。
だが違った場合、その似たような猫は殺処分になるだろう。そんなシーンを何回も経験することになるのだろうか。

ドストエフスキーは一度死刑判決を受け、執行直前に恩赦を受ける。それは皇帝の慈悲を示すためのあらかじめ決められた芝居だった。そのドストエフスキーの小説「罪と罰」は、途中から運命の物語と、意志の物語が併存する。だがその妄想上の猫は、意志など関係なく運命のみで行き先が決まってしまう。これこそが彼の言いたい「神の黙過」だ。

ところで自分の人生はどうだ。神の黙過などかまわない。最初から神に頼るつもりなど毛頭ない。だが、大きな運命の流れのなかでどれだけ意志を示せているのか。というか意思で生きる必要はあるのか。それよりみい太はどこだ。

年が明ける。
おめでたい気分などまったくない。
しかも体調不良でずっと寝込む。
気分が重い。

年が明け、体調が回復し、みい太を探しに行く。
いない。

雪が降る。
寒さで震えているかもしれない。
おなかをすかせているかも知れない。

もう一度抱きしめてやりたい。
あのモコモコした顔に俺の汚い顔をつけてスリスリしたい。
だが、どうにもならなかった。

サイトで似たような話を調べる。
「一ヶ月後に帰ってきた。」
「意外と近くにいる。」
「家の前に猫のにおいのついたトイレのチップを撒いておくといい。」
「うちの親父が言っていたよ。『猫は一生に1度は旅にでるもんだ』。」
最後の言葉はなんかかっこよかった。

時間が経ち、諦める気持ちも出てきた。
もしかしたらもうこの世にはいないかもしれない。
せめて死ぬときは楽に死んでくれたかな。

いやまて、俺はこんなレベルなのか。
猫ごときに心を動かされているようでは一人前の経営者になれない。
そうだ、俺は修羅に入る。
これから仕事の鬼になる。
運命など自分で創る。
そう、俺自体が俺の神なのだ。


ある日、家から電話が入る。
「みい太が帰ってきたよ!」

ありがとう運命よ。
速攻で実家に戻る。
みい太がいた。

20150102501.JPG

一体どこに行っていたのだろう。
3週間もの間一体どうしていたのだろうか。
だが、今はそれはいい。

抱きしめた。
スリスリした。
ゴロゴロした。
幸せだった。
この瞬間は神を肯定してもいいと思った。

2015012503.jpg

みい太はだいぶ痩せていた。
そして少し臭かった。
しかし、どこに行っていたのだろうか。

どこに行っていたのか、何があったのか、もしカメラついていたら再生してみたい。

2015012502.jpg

初詣

何か月かぶりに山田さんに会う。
毎年恒例、一緒に遊亀公園、正ノ木稲荷大明神・稲積神社へ。
最近山田さんは山籠もりでひたすら毎日勉強しているらしい。
「俺、人と話すの久しぶりなんで緊張しています。」
山田さん自体が仙人か神様じゃないかと思った。

2015011201.JPG
ポイント1 神社の真ん中は神様が通るから、人間は左端っこを歩くらしい。
ポイント2 まずはお浄めをするが、ひしゃくを直に口につけないこと。
ポイント3 賽銭を入れ、鐘を鳴らし、神様に合図する。2礼2拍手1礼。
ポイント4 感謝と決意を語る。努力しないお願い君はダメだそうだ。


2015011202.JPG
絵馬は元々祈願で馬を奉納していたのだが、馬だと奉納する側もされる側も大変なので、絵に描いた馬になったらしい。

2015011203.JPG
おみくじ引いたら大吉。
去年は「俺は運など努力で変えてみせる。運命の支配者はこの俺だ。」と、良いのが出るまで何回もおみくじを引いた。
今年の運試しはこれ1本のみ。とてもいいことしか書いてない。今年の福男だな。
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