①JINS 田中仁社長
「将来性なし」 ユニクロ柳井氏の強烈な一言で、息を吹き返したメガネの「JINS」
NIKKEI STYLE より→
コチラ
忘れもしない、12月24日の午後3時。これという準備もしないまま、ファーストリテイリング会長室のドアをノックしました。
「どんなお仕事をされているのですか?」
「メガネの事業をやっています」
「御社の事業価値はなんですか?」
「……」
「ミッションはなんですか?」
柳井さんから繰り出される矢継ぎ早の質問にうまく答えられず、言葉に詰まってしまい、しどろもどろになりながらの説明しかできませんでした。この日、ジェイアイエヌの株価は41円にまで下がっていましたが、それに関しても、はっきりとこう言われました。
「この株価は御社には将来性がないと思われている、ということです」
大リーガーの強打を頭にガツンとぶつけられたくらいの衝撃を受けました。
この面談は、自分にとっても、会社にとっても大きな転機となりました。「志のない会社は、継続的に成長できない」という柳井さんの言葉が胸に突き刺さり、しばらく考え込みました。
田中仁氏
ユニクロはGOALから逆算して経営している。
②ユニクロ柳井会長
プロフェッショナルマネージャーより

ゴールを設定すれば、するべき事が明らかになる。
『「最初にゴールを設定して、そこからやるべき事を逆算する。」のが経営者である。』
『問題なのはそれを反省して改善しないことだ。重要なのは、「ではどうしたらいいのか?」と改善策を考えることだ。一つのことがうまくいかなければ、次の対応を。それでもダメなら、次の対応をと、目標に達するまで試み続けること。』
『結局のところ、評価は業績で決まる。どんな名スピーチも、社会貢献も、有名人や要人との親密な関係も、すべて遠くに忘れさられ、残るのは業績の記録だけだ。』
③用語の理解
ミッションとは?
ビジョンとは?
バリュー(価値)とは?
このあたりがいい加減だと右往左往することになるようである。
自分もはっきりと答えられない。
このあたりについて勉強してみたが、企業や人によって定義が異なる。ビジョンとミッションがごちゃ混ぜである。自分なりにはっきりさせると以下の通りである。
④ビジョンとはなにか?
ビジョン
ビジョンとは会社の存在目的。
会社が社会に対してこうしたいという根本的な目的である。
その会社を通じて、どんな社会を作りたいのか。その意思を明確にしたものである。
社会+Will(意思)
目的と手段を混同してはならない。
試験勉強でたとえれば、勉強する目的は合格ではない。幸せになることである。
試験勉強のために家庭を壊して不幸になった場合は、合格しても幸せにはなれず、目的は達成できないことになる。
⑥自分のビジョン
さて、自分のビジネスビジョンはなにか?
とりあえず箇条書きだとこうだ。
1.働く人の人生をもっと楽しくしたい。人生こそがエンターテーメント。
2.働いた分・社会に貢献した分だけ分配する社会の構築。
3.楽しく勉強できる場所の確保。
4.機会の平等を確保。
5.多額のお金をかけなくても勉強できる場所の提供。
6.大人になってからでも挑戦できる場所の提供。
そこから帰納すると「まじめに働く人と共に幸せになる社会を作る。」といったところだろうか。
労働者が労働力に見合った給料をもらうのと同様、企業はバリュー(価値)を生み出し、顧客から正当な報酬をもらう。大きな価値を生み出した結果、伊豆半島最先端の石廊崎に露天風呂付の別荘が立ち、全裸で太平洋を抱くのだろう。
⑦孫正義会長の人生ビジョン
「何を成すために自分は生まれてきたのか」、と。事を成す、その事ってなんなのか。自分にとっては事業家になりたいことであります。自分の人生、一生をかけるのにふさわしい、そういう仕事って何なのかと悩み続けました、1年半。40ほど考えました。40、新しい事業を考えました。
「人々がやってないこと」、
「新しいこと」、
「人の役に立てること」、
「1番になれること」、
「儲かること」、
「自分が継続して好奇心を持ち続けられること」、
「意欲を持ち続けられること」、
「多くの人々に役立つこと」。
常に何か技術革新があって、というような業界じゃないと、自分の心が飽きてしまう。情熱が冷めてしまいますので。冷めない情熱を一生持ち続けられるテーマ、それって何だろうということで悩み続けました。出ました、結論が。私にとっての事を成す、その事って何だろう。私自身の結論は「デジタル情報革命」でありました。孫正義
以下の書籍が役に立った。
⑤ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか ダイヤモンド社
著者 ケン・ブランチャード(著)ジェシー・ストーナー(著)田辺 希久子(訳)
離婚した専業主婦のエリーは保険会社の経理の仕事につく。その会社では毎朝、ジムという人物からeメールが入っていて…。真のビジョンに不可欠な要素と、それを組織に根づかせるためにすべきことを説くビジネス・ストーリー。
ザ・ビジョンより【要約】
製薬会社メルク
「生活の質を維持・向上させるような、優れた製品・サービスを社会に提供する」
メルクはこの「目的」の実現のために本気で取り組んでいる。
採算を度外視して河川盲目症の治療薬を開発した。
「薬は人のためにあることを、われわれは決して忘れない。薬は利益を上げるためのものではなく、利益はあとからついてくるものだ」メルク創業者ジョージ・w・メルク
その後の業績を見る限り、創業者のこの哲学は間違っていなかったようだ。
どんなに美辞麗句を並べても、その会社で働く人々に何事かを訴えられないようでは話にならない。
逆に人々の心に訴えかけるようなステートメント※をつくることができれば、大いなるパワーを生み出せるのだ。【以上要約】
※ステートメント=宣言
続く