昨年度は山田さんと金運が上がるとされている神社にも行った。しかし、1年間全く金運にご縁があった気配がなく、御利益がないと勝手に断定。今年は山縣神社一本に絞る。

山縣神社は山縣大貮を奉る神社である。山県大弐は学者だったので、学問の神様として御利益があるとされている。
甲府勤番・医者・勝浦代官として務めた後、身分の垣根を越えた新しい社会を作ろうとして江戸に小さな私塾を開く。1767年、江戸城の攻め方などをシミレーションしたため、幕府に謀反の疑いをかけられ、斬首される(明和事件)。
山県大弐が描いた「柳子新論」は100年後の吉田松陰に影響を与えたと言われている。

山縣神社に奉納された絵馬には「○○大学に合格できますように。」といったものが多かった。
平安時代より前、元々は生きた馬を奉納していたのだが、寺社も馬の管理に困り、絵に描いた馬を奉納することになった。江戸時代には願い事を書く風習が広まった。
それゆえ、「絵馬は他人に見られたらいけない。」などということは全くない。
むしろわかりやすいところに吊るして公言したほうが、後に引けないので良いのではないだろうか。

毎年恒例のおみくじを引く。
若い頃は真っ先に「恋愛」とか「学問」を見たが、最近は見もしなくなってしまった。
それに代わって真っ先に見るのが「商い」である。
江戸時代とは違い、何をするにもある程度はお金が必要な時代である。
おみくじの「商い」にはこう書いてあった。
「利益あれど少なし。」
多少はお金がほしいのだが、どうやらいつも通りのようである。