YAMAHA TZR50R 93

パンフレットを眺ながら、
「お金を貯めて、いつか乗りたい!」
とおもっていたら、なんと父親がなけなしのこずかいを毎月削り、共同で使うという建前で買ってくれた。高校生の時の話。ずっと大事に乗っていた。
あれから四半世紀ほどたった。
その間、各種圧力に負けず自宅で保管。
いつかまた動かしたいとは思っていたが、基本的に「いつか」はやってこない。
時が経ち、不動車に。

転機は訪れた。
受講者様に元バイクレーサーのFさんがいらっしゃる。
相談したら各種見てもらえることになった。
「だいぶ古いマシンなので、もしダメだったら(動かなくても)いいですよ。」
とはいったものの、半分期待していた。
「また乗れたらいいな」と。
結果、機関・駆動系をしっかり治してくれて、絶好調。
あとは外装を整えるだけに仕上げてくださった。
外装部品、カウルなどをネットで買う。
さすがに古く、簡単には純正部品が手に入らない。
社外品なら廉価で新品が手に入る。
いまでも制作してくれる方がいらっしゃり、とても助かる。

台風の強風などお構いなし。
風ニモ負ケズ、取り付ける。

サイドリアカバーは色が違うが、とりあえずこれで。

(ちなみにその奥のミニクーパーは94年制で、免許取ってからずっとこの一台である。)
自賠責保険をとる。
乗り出す

絶好調、昔のまま。むしろ調子が良くなっている。Fさんありがとう。
乗ってたら、昔の気持ちをいろいろ思い出した。
あれから20何年たった。
今思えば、あの頃はバカだった。
強い風が吹いたら、このバイクで三郡橋にパンチラを見に行ったりした。「風が吹けば、桶屋が動く」みたいな感じで自嘲していた。
山まで行って、自然と融合するため、大自然に対し大便して帰ってきた。
海までいって「うおーーー!」と叫んで生命の源に魂をぶつけて帰ってきた。
バカで、エネルギーだけはあった。
若い頃は、みんなそんなものだろう。