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どうでもいいブログ-会計研修室の放課後::おっさん、走る。

おっさん、走る。

ハーフマラソンにエントリーした。
リタイヤはしたくない。

疲れているので練習を休みたい。
考えると走らない理由がたくさん出てくる。
とりあえず走ってから考えることにする。

走り始める。
引き返したくなる。

くそっ!くそっ!
ちくしょう!
根性がない!
俺は一体なにやってんだ!
必死に努力してきたら、こんなわけないだろう。
とっくに外人の秘書がいるはずだ。
ヘリコプターに乗ってるはずだ。

ちくしょう!くそっ!
時々声に出す。
河川近辺でだれもいないが、聞かれたら変な人である。
通報されてもおかしくないだろう。


マイコースに富士川を渡る橋がある。
橋をわたる階段を登る。
フィラデルフィアで、栄光の階段をかけ上るロッキーのように両手をあげて勝ち誇る。虚しい事はわかっているが、毎回やる。
20151009.jpg

橋の位置は高い。
怖い、落ちたら死ぬ。
だから、わざと手すりギリギリを走る。

俺は軟弱だ!
いままでセーフティに生きてきた。
戦場にいる兵士とはわけが違う。
生死を越えていない。
生死を越えて生きる!

橋の下を見ながら走る。
落ちてニュースになる自分を想像する。
間抜けな死に方である。
余計怖くなる。

橋を降りる。
暗い道を進む。
霊とかそういうのは怖くない。
そんなものは存在しない。
もし、いても構わない。
踏み潰せるならそんなものは踏み潰してやる。
怖いのは頭のいかれた人間だ。

住宅街に入る。
一戸建てが立ち並ぶ。
閑静な住宅街を、無関係なおっさんが苦しそうにそこを通過する。
通って悪いのか?
お前らの道なのか?
お前ら社会から富を奪っている事しってるか?
お前らは俺より努力してきたのか?
いや、そもそも俺は努力してきたのか?

被害妄想と自己嫌悪が交錯する。
もしかしたら、自分は今悩んでいるのかも知れない。

二周目に差し掛かる。
戻るかどうか悩む。
疲れた。もう帰りたい。

「私たちの疲労は仕事によって生じたのもではなく、悩み、挫折、後悔が原因となっていることが多い。」カーネギー

そうだ、楽しく生きよう、楽しいことをしていれば、疲労はない。
忘れていた。俺は楽しんでいる、走ること、人生を楽しんでいる。

橋を渡る。
暗闇を抜ける。
住宅街を抜ける。
家はすぐそこだ。
シャワーが待っている。

「チャンスが目の前に現れたときにこれを掴む人間は、十中八九成功する。不慮の事故を乗り越えて、自分のチャンスを作り出す人間は百パーセント成功する。」カーネギー

カーネギーさん、俺は百パーセント成功して、あなたの言葉を証明する。俺は簿記王になる。簿記で上場するから、そして社会の役に立つから。

くそったれ!
俺は勝つ。
家などプリンと同じ感覚で買ってやるよ。

おっさんは、予定外の三周目に足を向けた。
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