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どうでもいいブログ-会計研修室の放課後::貧困層8 税金

貧困層8 税金

税金は払いたくない。
という人は多いと思う。

「税金を払うような余裕がない。」を筆頭に、
「行政には無駄が多く、くだらない事業に使われたくない。」
「一部の本当に使えないおっさん達の高給に使われるのが不満。」
「自分は行政に税金に見合ったことをしてもらっていない。」
理由はこんなところだろう。

行政の無駄使いに対しての不満と、所得の再分配自体に対する不満も混ざっているだろう。

前者に対する不満は正当である。行政に信じられないような無駄な事業が多いのは周知の事実である。消耗品の無駄とか一人あたりの人件費が高いとかそういう問題ではなく、事業そのものが無駄だったりする。

しかし、後者に対する不満は不当である。
税は本来、支配階層の固定化を防ぎ、弱者保護、所得の再分配、機会の公平化の機能も持つ。税は自分のためだけに使われるものではない。

例えば弱者保護。
先天的障害者(個性と表現する)がいたとしよう。彼らを税でサポートすべきか否か。
現在社会はある程度支援するが、その理由はこうだろう。
①多数の人は自分だけが良ければいいという殺伐とした世の中を好まない。故にサポートするべき。
②種の多様性を維持するため、一定の割合で先天的な個性が出る。それは種の継続にとって必要な事である。故に社会全体でサポートするべき。

しかし富裕層の間で、「税は自分たち”だけ”のために使われるべきだ。」という考えが広がってきている。

独立する富裕層(アメリカ)⇒コチラ

富裕層たちがフェンスで囲われた自分たちだけの自治体を作り始めた。
周辺地域では行政サービスが低下し、医療・教育サービスが受けられない状況が始まっている。
治安も悪化している。当然貧困は連鎖する。

マリーケイ・ウッドワースさん
「自分たちが支払う税金に見合う行政サービスを受けているとは思えません。
私たちは社会を分断したいわけではありません。
ただこれまでの自治体に代わって、より自分たちに合った自治体を作りたいだけなのです。」

住民グループ代表 オリバー・ポーターさん
「政府による所得の再分配には反対です。人のお金を盗む行為だと思います。」

サンディ・スプリングス市 ラスティ・ポール市長
「自治体は税金を当たり前だと思わないことです。税金に見合うサービスを提供しなければ、市民はすぐ不満をため、税金を払わなくなります。公共サービスの質を高めて、市民に税金を払う動機を与え続けるのです。」

ここでも、行政に対する不満と、所得再分配自体に対する不満が混じっている。
前者の不満があるから、後者も正しいような感覚になってしまっているのではないだろうか。

少数だけ存在する富裕層が生み出した富の大半は、元々は多く存在する低賃金で働く労働者達が生み出したものである。決して富裕層だけで巨額の富が生み出されるものではない。たとえば企業は低賃金で働く労働者を雇い利益を出している。その利益から正規雇用者に高い給料を支払い、債権の利息を払い配当を出している。

「彼らはそれだけの仕事しかしていない。」これも多くの場合で違う。むしろ低賃金で働く労働者のほうが仕事内容がきつい場合が多い。彼らは社会のシステム上、多くの所得が得られないだけである。

富裕層と貧困層で分断された社会における幸福の総和は低い。弊害も多く発生する。しかし、そういう方向に向かっている。

偏差値による学歴競争、どこの企業に勤めたとか、年収がいくらとか、どれだけ不労所得があったとか、勝ち組負け組とか、そういう類の事を重視する者が増えてしまった物質社会がたどり着く先が分断社会なのではないだろうか。分断社会は、精神文化よりも物質文化を追い求めた現代社会がたどり着く必然の終着駅のような気もする。

20年以上前だろうか。NEWS23にある僧侶が出ていた。
その僧侶はお金が原因で、兄をなくした。その僧侶は「俺は一生貧乏でもいい」と、葬儀時に戒名料・葬儀料も取らず、葬儀においては遺族が心の底から安らぎを得られるように努力していた。その僧侶は、葬儀がないときは工事現場で働いていた。精神を重視するこのような少数派の生き方が正しいとは限らないが、人間とは本来こういう生き方に幸せを感じる生き物なのではないだろうか。

「良心の問題に関しては、多数決の法則は適用されない。」byガンジー

分断社会の防止を政治・行政に携わる人達だけに頼るのは無責任である。そういう社会にならないよう、意識を高くしていきたい。もっとも、何事も口でエラそうな事を言うのは簡単である。ちなみに、うちの法人住民税は均等割の71,000円である。エラそうに語ってスイマセン。
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